東京歴史科学研究会は、1970~80年代に『歴史を学ぶ人々のために』(1~3集)を
世に問うてきた。これらはそれぞれの時代状況の中で、歴史を学ぶ意味を問いかけてきた。
本会の創立50周年(2017年)にあたり、現在の歴史研究・歴史教育・歴史科学運動を基
盤として、新しい『歴史を学ぶ人々のために̶現在をどう生きるか̶』を刊行する。
目次
- 刊行にあたって 東京歴史科学研究会
- 現在(いま)『歴史を学ぶ人々のために』を出版するということ 須田努
Ⅰ “今ここにある危機”に切り込む
- 三・一一からの歴史学―産業革命期の足尾鉱毒問題から考える― 中嶋久人
- 新自由主義時代の歴史学 大門正克
- 歴史学、歴史教育の現在―歴史を学ぶ楽しさを国境を越えて考える― 齋藤一晴
- 日本軍「慰安婦」問題と歴史学 吉見義明
- 日本の朝鮮侵略史と朝鮮人の主体性 加藤圭木
- 構築主義とジェンダー、セクシュアリティ 及川英二郎
Ⅱ マイノリティ・地域からの視座
- 中近世移行期研究の視座―暴力・「平和」と「生存」の観点から― 長谷川裕子
- 近世地域社会研究の可能性̶地域の視座から全体史へ̶ 渡辺尚志
- 境界・周縁からの視座 檜皮瑞樹
- <境界>を作り出す力̶南イタリアから立てる近代への問い̶ 小田原琳
- 日本経済史研究の現状と課題̶地域史料との関わりへ̶ 高柳友彦
Ⅲ 社会史・文化史を問う
- ホモ・モビリタスの問う〈歴史〉―定住を内面化する物語りの死へ向けて― 北條勝貴
- 思想史という立ち位置―総合史としてのかまえ― 若尾政希
- なんじの敵を赦せるか―一九世紀中国の内戦における報復の暴力のゆくえ― 菊池秀明
- 生・病・死、生存の歴史学 石居人也
あとがき 高田雅士
刊行年月日
2017年3月23日
出版社
岩波書店
価格
定価2500円(税込2700円)
